初音ミクの唸り

飽きたらやめます

2023-01-01から1年間の記事一覧

21時

最近は、業務スーパーで売っている500mlで140円しない格安の酒を啜っています。シークワーサー味だそうですが、畳の香りがします。畳。初めて貰った部屋は姉との共同部屋で和室でした。ふと、私の父親が"父親"だったときの暖かい眼差しを思い出しました。も…

手記 10/11

冷えた羽織の懐かしさは私をあたためてくれるだろうか

手記 9/5

雷雲が半分を占める。半分に雲はなく、夜の帳が降りてゆく。雷鳴はない。時折いなずまが走る

手記 7/5

花火を見た。多摩川越しに府中で上がる大花火。轟音に小雨が混じる。雲の輪郭さえ。川沿いの見物客、子供たちは浴衣を濡らす。皆、一葉の花火を見つめ何を思うのだろう。私は手元のチューハイの少なさを心配しているのに

無題

みたことない土地にどきどきと探究心を燃やしていた頃に戻りたい。道路脇の錆びた標識、倒れかかったカーブミラーを写真におさめることが好きだった。地方で見る潰れたパチンコ屋の広すぎる駐車場。繁る蔦が駐車場の入り口、銀のポールに絡んでいる。滲む汗…

手記 5/20

父親に会った。約束の時刻に3時間遅れた。彼は怒らなかった。遅刻の契りとして夜ご飯をご馳走することにした。買い物を済ませ、時刻は16時。夜ご飯を諦めカフェに入ることになった。彼は金にがめつい。メニューを見るなり「今日は奢りだから良い物を頼もう」…

手記 4/11

酒を飲めなくなってきた。守るものと目指すものができた気がする。緑茶割りを飲みながらそう思います

願い

虫が鳴いています。多摩川河川敷に浮かぶ4月6日の満月が照らす。ピンクムーンと言うそうだ。ああ、バイクも、行く自転車も照らす。まだ桜を見たい。また自転車に照らされる。親子連れ、幸せの権化。遠くて近いタワーマンションの赤、私は戻れない。愛媛に行…

手記 4/2

あまりにも、明るく差し込む車内灯は坂本龍一氏の訃報と共に

手記 3/30

嫋嫋とした、たおやめな風が通る。桜がひとしおに街を染める。菜の花は街を染めない。桜吹雪を見た。西日に照らされていた。昨日は鳳凰を見た

初夢

初夢は80万円カツアゲされる夢だった。仕事も将来も何一つ未来が見えなくて、日々圧迫され続けている。唯一、住処を移したことで、耐える。縷々として滑り落ちているのに。報われない努力と怠惰で紡ぐ。先延ばしにしているだけで、辿り着く先は同じであるのに

昨日の先、明日の姿

仕事納め、浅草に寄り電気ブランを買う。年の瀬の浅草寺は賑わっていた。仲見世の灯りは燦やかだった。高揚感が満ちる街を横切り上野に向かった。 1月3日、数年振りに一家が揃った。みな新たな道を歩んでいるらしく、これからどうなるか一切不明瞭であった。…