初夢は80万円カツアゲされる夢だった。仕事も将来も何一つ未来が見えなくて、日々圧迫され続けている。唯一、住処を移したことで、耐える。縷々として滑り落ちているのに。報われない努力と怠惰で紡ぐ。先延ばしにしているだけで、辿り着く先は同じであるのに
仕事納め、浅草に寄り電気ブランを買う。年の瀬の浅草寺は賑わっていた。仲見世の灯りは燦やかだった。高揚感が満ちる街を横切り上野に向かった。 1月3日、数年振りに一家が揃った。みな新たな道を歩んでいるらしく、これからどうなるか一切不明瞭であった。…
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