初音ミクの唸り

飽きたらやめます

手記 3/5

その日、東京タワーは歪んでいた。大きなビルの格子状のガラス窓、歪に光を落としていた。日比谷の綺麗な洋服店の大きなショーウィンドウに酒を持った男が暗く映った。歩行者信号が青に変わる直前の、人がそわそわしだす瞬間が嫌いです。夜なのに皇居外周は賑わっていて、行く人々が私を抜かすので無性に腹が立ちSnow halationを歌ってやった。内濠に仄暗い街灯が雑に泳いでいる。