初夢は80万円カツアゲされる夢だった。仕事も将来も何一つ未来が見えなくて、日々圧迫され続けている。唯一、住処を移したことで、耐える。縷々として滑り落ちているのに。報われない努力と怠惰で紡ぐ。先延ばしにしているだけで、辿り着く先は同じであるのに
夏の尾を掴む
彼岸花を見つけた。隣の緑に凭れている。彼岸花も河川敷では細やかな朱。銀色の蜻蛉、番が私の前で八の字を描く。熱い日差し、昨日買った紫の長袖シャツを下さなくて良かった。風が強い。髪は乱れるし、雨を予期して持参したビニール傘が邪魔になる。
河川敷から祖父母へ電話を掛けた。90歳近い祖父は以前より優しい声色で、老いを感じた。簡単な冗談を交えた、ものの5分程の電話。最近はどこにも出掛けていない、畑との往復だけだよ、と笑う祖父。幼い頃は嫌々と夏野菜収穫の手伝いをしていたのに、また収穫手伝わせてよと乞う孫。大きく風が吹く。
高く掛けられた橋の下にはうす暗い公園がある。鉄棒に集う子供らがいて感心した。続々と子供連れがやってきた。賑わいを横目にくれながら進んだ先は行き止まりで、でも広く川を見渡せた。
下書(2020年1月19日)
高校3年の1月に大枚を叩いて手に入れた一眼レフ。大学入学以前からこれまでの旅行等で撮影した景色が膨大な数記録されている。記念すべき1枚目は、東條希フィギュアのソロ写真だった。知らないうちにμ'sがライブに出演したらしい。ライブに参加した痛ライバーがネットで晒されており偶然知った。μ'sの「そして最後のページには」という楽曲がある。
>最後のページはどうなるのかわからない、まだわからないよ
一節を引用し、締めとする