初音ミクの唸り

飽きたらやめます

昨日の先、明日の姿

仕事納め、浅草に寄り電気ブランを買う。年の瀬の浅草寺は賑わっていた。仲見世の灯りは燦やかだった。高揚感が満ちる街を横切り上野に向かった。

 

1月3日、数年振りに一家が揃った。みな新たな道を歩んでいるらしく、これからどうなるか一切不明瞭であった。4人全て自我を持つ。それぞれの過去があり、未来があるようだった。私たち家族は協調性が皆無なのでこれでいい、そう思えた

夏の尾を掴む

彼岸花を見つけた。隣の緑に凭れている。彼岸花も河川敷では細やかな朱。銀色の蜻蛉、番が私の前で八の字を描く。熱い日差し、昨日買った紫の長袖シャツを下さなくて良かった。風が強い。髪は乱れるし、雨を予期して持参したビニール傘が邪魔になる。

 

河川敷から祖父母へ電話を掛けた。90歳近い祖父は以前より優しい声色で、老いを感じた。簡単な冗談を交えた、ものの5分程の電話。最近はどこにも出掛けていない、畑との往復だけだよ、と笑う祖父。幼い頃は嫌々と夏野菜収穫の手伝いをしていたのに、また収穫手伝わせてよと乞う孫。大きく風が吹く。

 

高く掛けられた橋の下にはうす暗い公園がある。鉄棒に集う子供らがいて感心した。続々と子供連れがやってきた。賑わいを横目にくれながら進んだ先は行き止まりで、でも広く川を見渡せた。

 

 

下書(2020年1月19日)

高校3年の1月に大枚を叩いて手に入れた一眼レフ。大学入学以前からこれまでの旅行等で撮影した景色が膨大な数記録されている。記念すべき1枚目は、東條希フィギュアのソロ写真だった。知らないうちにμ'sがライブに出演したらしい。ライブに参加した痛ライバーがネットで晒されており偶然知った。μ'sの「そして最後のページには」という楽曲がある。

 

>最後のページはどうなるのかわからない、まだわからないよ

 

一節を引用し、締めとする

手記 6/5

 鳥の囀りや小川のさざめきが賑やかである。目黒から日野に転居し二ヶ月。徒歩で五反田に向かえたこと、縛り。何も失いたくなかった。

 椎名林檎。愛せど何もない、満つる多摩川から遥かの一点、煌々なスカイツリーと東京タワーを

手記 5/25

  赤の丸の内線、車内灯が大手町駅を照らす。対の歩廊に到着した鉄塊は容易く光を持ち去る。間もなくあらわれる46分発、池袋行に乗車する。

 

   糸を解くのが得意で、あえて玩具の糸を絡ませていた。

 

  丸の内線はサードプレイスになり得るか