初音ミクの唸り

飽きたらやめます

下書(2018年9月28日)

記憶に揺蕩う ふわふわと揺れる。記憶の海は浅い。疎らに小さな魚とすれ違うがどれも色を失っている。大きな波はだいぶ先で砕け、やわらかな勢いを打つのみである。丸みを身に着けたサンゴがいくつか転がっている。遠浅の記憶の海は入り組んでいて、明るい青が映えている。倒れて沈んだ灯台には苔がむし、茶色のサビが目立っている。小さな魚が遠くへ泳ぐ。記憶の海に揺蕩い ふわふわと揺れる。