初音ミクの唸り

飽きたらやめます

抱いた嬢の名前全員忘れた

どんな理想主義もやがて潰えて、無機質で淡白な現実主義へと変貌するのは世の摂理であることに間違いなかった。殴り書きの理想を求め足掻き苦悩したところで結果は変わらず、そしてなにより足掻いた年月が長いほど周囲の目から謬見は排除されてゆく。もはや周囲にとって私は存在せず、塵にも満たない中見せかけの鎧を勝手に求め勝手に纏い、勝手に疲弊していく。勝手に力尽き、ここにある理想が消えた瞬間、また一人、人間がいなくなる