飽きたらやめます

パンケーキ

原宿でパンケーキを食したことがある。丁度春のこと。大学に入学したての私と友人は新生活の話をつまみに甘ったるいパンケーキを貪った。甘ったるいパンケーキには生クリームとアイスクリーム。その上からトロリとメープルシロップを纏ったテカテカと輝くそれを、これからの希望に満ちた大学生活の化身であると思い込んでいたのだが、私の大学生活は水のように味気のないものだった。

昨日は映画を観に行った。一組の若い男女に降り注ぐ一夜の出来事の話。上映後、私は多幸感より敗北感を抱きしめていた。これだから青春コンプレックスは嫌なんだ。

家に帰れば暖かい部屋、冷たい家族。学年が上がり、慣れない生活に現実は牙を剥く。味気のない大学生活は正直飽きた。だけどどうしても甘いパンケーキは手に入れられない、原宿は性に合わなくて